オナガタイマイ♂ (ラオス) Graphium antiphates pompilius
Fivebar Swordtail (Laos)
種分布:インド、スリランカ、南東中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、バリ、スラウェシ

記録:2018/3/21
場所:ナムファン、ラオス (Nam Fang, Laos)

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オナガタイマイ♂ 表面 (ラオス)

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オナガタイマイ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。

表示亜種 pompilius ♂ (ラオス)
亜種pompiliusの分布:北インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

低地に棲息地が多いが、高地側では1,000m前後にかけて見られる。樹林地や2次林の林縁を飛翔したり、吸蜜に訪れたりする。また渓流沿いでよく見られ、♂は吸水によく集まる。動物性ベイトに誘引される。
飛んでいるときは白く見え、早く飛ぶシロチョウの感がある。吸水では、ミズアオマダラタイマイ (Graphium xenocles)やミカドアゲハ類、カワカミシロチョウ (Appias albina)などシロチョウ類と共に吸水集団をつくることも多い。
棲息範囲は広く個体数も多いが、♀は稀である。雨季明けに見られることが多い。

前翅表面の前縁と外縁に太い黒縁があり、前縁の黒縁は5本の淡黄白色条が横切る。外縁の黒縁は内部に1本の淡黄白色条を含む。この黒縁以外は白色である。後翅表面は中央部は白色で、裏面の斑紋が不鮮明に現われる。また、外縁に黒縁があり、肛角部には灰色の斑紋が加わる。第3脈に長い尾状突起を有す。
前翅裏面の斑紋は殆ど表面と同じであるが、黒縁の色調がやや淡色になり、淡黄白色条の黄色味がやや強くなる。後翅裏面の基部には、淡黄白色の地色に褐色の線条が2本縦にはしり、その外側に褐色斑が配列する。亜外縁には橙色斑が並ぶ。
類似する斑紋の種類はいないので、同定は容易である。