シロウラナミシジミ♂ (ラオス) Jamides alecto alocina
Metallic Cerulean (Laos)
種分布:南インド、台湾、八重山、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2019/5/29
場所:ポーンサワン、ラオス (Phonsavan, Laos)

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シロウラナミシジミ♂ 表面 (ラオス)

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シロウラナミシジミ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。他のルリウラナミシジミ属の種類よりやや大型。

表示亜種 alocina ♂ (ラオス)
亜種alocinaの分布:南インド、南中国、タイ、ラオス→♀
他亜種1 dromicus 分布:八重山、台湾→♂
他亜種2 latimargus 分布:南スラウェシ→♂
他亜種3 ageladas 分布:南タイ、マレー半島、ボルネオ→♂、スマトラ

低山地から1,600m程度の高地まで生息し、主に森林内の明るい空間に多い。林縁や林道を樹林沿いに飛翔したり、静止していたりする。時に木の葉でテリを張る場面も見られる。また、少ないながら、渓流沿いで吸水に来たり、動物性ベイトに誘引される場合もある。
生息環境は幅広く、類似するルリウラナミシジミ属の中では最も個体数が多い。また、これらルリウラナミシジミ属の種類と混棲するが、本種はやや大きく見え、飛翔は力強い。

♂の翅表は淡青色が全面に広がり、前翅では中央から下方にかけてやや白色味が加わる。後翅では前縁部に白色味が加わる。また、前翅外縁はやや太く黒縁で縁取られ、後翅外縁の各室には黒褐色班が並ぶ。その内、第2室の班は大きい黒斑になり、その下部に細い尾状突起がある。
裏面の地色は淡い茶褐色で、白条対が複数縦に配置する。後翅裏面の第2室には大きな橙班に囲まれた黒班がありよく目立つ。
コシロウラナミシジミ、マラッカルリウラナミシジミ他、ルリウラナミシジミ属の数種と類似する。
本種シロウラナミシジミの前翅裏面の白条対の内、基部側の白条対は、第9、10室でこれを欠く。コシロウラナミシジミ、マラッカルリウラナミシジミでは、白条対が第9、10室まで延びる。