モリノオナガシジミ♂ (ランカウイ) Cheritra freja freja
Common Imperial (Langkawi)
種分布:インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、バリ

記録:2015/1/12
場所:ランカウイ、マレーシア (Langkawi, Malaysia)

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モリノオナガシジミ♂ 表面 (ランカウイ)

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モリノオナガシジミ♂ 裏面 (ランカウイ)


♂♀類似斑。♂の後翅表面肛角の白斑は第1a、2室に現われるが、♀では第3室にも現れる。

表示亜種 freja ♂ (ランカウイ)
亜種frejaの分布:ミャンマー半島部、タイ半島部、ランカウイ
他亜種1 evansi 分布:北東インド、ミャンマー、北タイ、ラオス→♂、ベトナム
他亜種2 pallida 分布:ボルネオ→♂→♀

低地から700m程度の低山地に生息地が多く、村落近辺の樹林地や山地の樹林内で見られる。林縁の突き出た葉の先端でテリを張っていることが多く、飛び去ってもまた同じ場所に戻ってくる。また山地の小川沿いで吸水に来たり、動物性ベイトに誘引されることもある。腐果に誘引された個体は観察していない。
飛翔は速くなく、白っぽく見える。長い尾を引きずるように林縁や樹林内の空間を飛翔する。生息範囲は広く、個体数は少なくない。この種の尾が長いシジミチョウの中では最も多い。

♂の翅表の地色は鈍い輝きがある暗紫黒色。前翅は無紋で、後翅の肛角には白班と黒班がならぶ。♂では第1b室と第2室の黒班の上に不鮮明な白斑が現れる。また、第1脈下方に短い尾状突起と、第2脈下方には長い尾状突起がある。
♂の翅裏の地色は灰白色で、前翅裏面の外縁は太い淡茶褐色の縁取りがあり、その内側に淡茶褐色線条が縦にはしる。また前翅中室端に短い淡茶褐色線条がある。後翅裏面の外縁の上部には淡茶褐色の縁取りと細い淡褐色線があるが、第1~第3室では淡青鱗が散布し、第1a室と第3室には黒班が現れる。また、亜外縁には褐色~黒色の波状線条班が並列する。