レインワルティメスシロキチョウ♂ (バリ) Ixias reinwardti baliensis
種分布:東ジャワ、バリ、小スンダ列島

記録:2016/9/8
場所:ケラン、バリ、インドネシア (Kelan, Bali, Indonesia)

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レインワルティメスシロキチョウ♂ 表面 (バリ)

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レインワルティメスシロキチョウ♂ 裏面 (バリ)


♂♀異斑。♀は橙色を現わさない白色型。

表示亜種 baliensis ♂ (バリ)
亜種baliensisの分布:バリ→♀

バリ島では低地に棲息し、村落近辺の開けた草地などで、草本上や低木付近を飛翔していたり静止していたりする。バリ島で観察した棲息地は近くに民家がある空き地で、放置された空き地に灌木や雑草がある場所であった。開発されれば見られなくなるような場所であるが、比較的多くの個体が見られた。棲息範囲は樹林地よりも人手が入った草地で、乾燥した環境が中心と思われる。
飛翔はインドシナのメスシロキチョウ(I. pyrene)と類似し、比較的速く直線的に前へ前へと飛翔する。♂の飛翔中は黄色っぽく見え、橙色が加わる。

♂の翅表の地色は淡クリーム白色で、前翅には前縁から外縁にかけて黒帯が縁取り、黒帯間の翅脈は黒くなる。外縁の黒帯から内側の翅脈上に黒い矢印状斑が伸び、下端となる第2脈では最も太い。また、前翅前縁から中央部に黒条が円弧状に現われ、中室端に黒斑がある。中室を中心として橙色斑が現われ、よく目立つ。後翅は外縁を縁取る黒帯があり、他は無紋である。
翅裏の斑紋は、黄色の地色に黒褐色斑が散在する。前翅裏面の外中央に褐色斑が縦に配列し、中室端に黒褐色斑が現われる。外縁1b室に明瞭な黒斑がある。後翅裏面の外中央にも褐色斑が縦に配列し、第7室の褐色斑が最も大きい。中室端に小黒斑が現われる。