コウシュンルリシジミ♂ (タイ) Chilades lajus lajus
Lime Blue (Thailand)
種分布:北東インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、ボルネオ北部、スラウェシ、フィリッピン

記録:2015/11/5
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)

200722Eb19SW
コウシュンルリシジミ♂ 表面 (タイ)

200722Eb20SW
コウシュンルリシジミ♂ 裏面 (タイ)


♂♀異斑。小型種。

表示亜種 lajus ♂ (タイ)
亜種lajusの分布:北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

分布が大陸部から東南アジアの島嶼部と広範囲であることから、個体数は少なくないと思うが、現在採集は1頭のみである。小型種であることから、見逃しているものと思われる。
採集した例では、700m程度の中山地に棲息し、村落近辺の山道の草本に静止していた。食樹はミカン科の植物のようで、樹林地ではあまり見られず民家周辺に多いものと思われる。

♂の翅表の地色はルリ色で、前翅外縁に淡褐色の縁取りがあり、翅脈に沿って淡褐色線条が内側に少し伸びる。前翅中室端に褐色の細い線条がある。後翅表面外縁にも淡褐色の縁取りがあり、第1b室~第5室では斑紋になる。
翅裏の地色は灰白色で、ルリシジミ型の暗色斑が散在する。前翅裏面はタッパンルリシジミ等の斑紋と類似する。後翅裏面の斑紋も類似するが、中央斑列の斑紋が丸味を帯び淡黄色を含む。外縁の斑紋も淡色になる。
季節によって斑紋の変化があり、特に後翅裏面の斑紋は淡色のものから濃色斑紋になるものまで変化が大きい。