オナガアカシジミ♂ (タイ) Loxura atymnus continentalis
Yamfly (Thailand)
種分布:インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、ボルネオ

記録:2015/3/8
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

210425Eb15SW
オナガアカシジミ♂ 表面 (タイ)

210425Eb16SW
オナガアカシジミ♂ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。後翅肛角に丸い突起があり、その先に太い尾状突起が続く特徴的な翅形をしている。

表示亜種 continentalis ♂ (タイ)
亜種continentalisの分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス
他亜種 fuconius 分布:タイ半島部、マレー半島、ランカウイ→♂、ボルネオ

低地から700m程度の低山地に生息地が多く、1,200m程度の中山地にも生息する。村落近辺の2次林や林縁で飛翔していたり、葉に静止していたりする。渓流沿いで吸水にくる個体も見られ、動物性ベイトに誘引される。
飛翔は速くなく、尾状突起が重そうに林縁付近で飛翔する。飛翔中は橙色が目立つ。生息範囲は比較的広く、個体数は少なくない。
タイ北部では5月上旬頃が発生時期に当たるようで、かなり多くの個体が見られた。他の時期でも数の増減はあるものの、通年にわたって発生するようである。

翅表の地色は橙色で、前翅翅頂部から前縁と外縁にかけて黒褐色の縁取りがある。後翅は殆ど無紋。
翅裏の地色は淡褐色味を帯びた橙色で、前後翅共に外縁に淡褐色斑が配列する。外中央にはやや大きな淡褐色斑が並び、前翅から後翅に縦にはしる線条斑を構成する。さらに内側に、同様な淡褐色斑が並ぶ。後翅裏面の肛角部から尾状突起の下部にかけて、部分的に褐色味を帯びる。