セレベスキシタシロチョウ♂ (スラウェシ) Cepora celebensis celebensis
種分布:スラウェシ島の特産種

記録:2018/9/9
場所:パル、スラウェシ、インドネシア (Palu, Sulawesi, Indonesia)

181114Eb01SW
セレベスキシタシロチョウ♂ 表面 (スラウェシ)

181114Eb02SW
セレベスキシタシロチョウ♂ 裏面 (スラウェシ)


♂♀異斑。ウスムラサキシロチョウ(C. nadina)のスラウェシ代置種。

表示亜種 celebensis ♂ (スラウェシ)
亜種celebensisの分布:スラウェシ

低地から500m程度の低山地に棲息し、樹林地の小川で吸水に現われたり、林縁を飛翔したりする。動物性ベイトに誘引される。
吸水に現われるとき、飛翔は緩やかで白っぽく見えるが、裏面の斑紋は目立つ。カワカミシロチョウ(Appias albina)ティムナータマルバネシロチョウ (Cepora timnatha)など、他のシロチョウ類と混棲し、同所的に吸水に現われる。
棲息地では個体数は少なくない。

♂の翅表はウスムラサキシロチョウと類似し、地色は白色で前翅翅頂を中心に大きな黒色縁がある。前翅の黒色縁から内側の翅脈は中央部付近まで黒色を帯び、中室端に細黒条がある。後翅表面の外縁は淡灰色の縁取りがあり、内側の翅脈は中央部付近まで淡灰色を帯びる。
翅裏の地色は白色で、斑紋は特異である。前翅裏面の前縁から外縁に黒褐色の縁取りがあり、中央部に同色の線条が円弧状に現われ、その間の翅脈は黒褐色線条となる。また、中室上部はやや太い黒褐色線条となる。後翅裏面の外縁も黒褐色の縁取りがあり、翅脈は黒褐色線条となる。また翅脈間にも細い黒褐色線条が現れる。さらに、黒褐色線条が後翅前縁と後翅中央部の全体をつなぐように環状に現われ、その内側の基部側は黄色になる。後翅裏面の左右翅の線条全体で大きな環状斑に見え、よく目立つ。